2015年8月30日 (日)

第65回"キング・ジョージ"(英GI)の勝ち馬-母父Dubai Destination(1999.2.10)の本命馬がスクラッチしても-。

Postponed 牡 鹿毛 2011.4.4生 愛国・セントアルバンススタッド生産 馬主・シェイク・モハメド・オバイド・アル・マクトゥーム 英国・L.クマーニ厩舎

Postponed(2011.4.4)の4代血統表

Dubawi
鹿毛 2002.2.7
種付け時活性値:0.00
Dubai Millennium
鹿毛 1996.3.20
Seeking the Gold
鹿毛 1985.4.7
Mr. Prospector 1970.1.28
Con Game 1974.3.20
Colorado Dancer
黒鹿毛 1986.2.13
Shareef Dancer 1980.3.3
Fall Aspen 1976.3.9
Zomaradah
鹿毛 1995.2.21
Deploy
鹿毛 1987.5.15
Shirley Heights 1975
Slightly Dangerous 1979.4.8
Jawaher
鹿毛 1989.5.13
ダンシングブレーヴ 1983.5.11
High Tern 1982.5.1
Ever Rigg
鹿毛 2005.3.12
仔受胎時活性値:1.25
Dubai Destination
鹿毛 1999.2.10
種付け時活性値:1.25
★Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Mysterial
鹿毛 1994.1.27
Alleged 1974.5.4
Mysteries 1986.2.26
Bianca Nera
鹿毛 1994.4.11
仔受胎時活性値:0.50
★Salse
鹿毛 1985.2.24
種付け時活性値:0.00
Topsider 1974.3.15
Carnival Princess 1974.5.31
Birch Creek
芦毛 1982.3.11
仔受胎時活性値:0.75
カーホワイト
芦毛 1974.4.17
種付け時活性値:1.75
Deed
鹿毛 1970
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Mr.Prospector4×4、Northern Dancer5×5>

Postponed(2011.4.4)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Dubawi
(Mr.Prospector系)
Dubai Destination
(Mr.Prospector系)
★Salse
(Northern Dancer系)
カーホワイト
(フォルティノ系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
カーホワイト
(Fairway)
3.25 祖母が愛GI勝ち馬
(No.14-c)
2番仔?

*

降り続いた雨による馬場悪化を嫌ってか、直前にGolden Horn(2012.3.27)、Flintshire(2010.4.4)、The Corsican(2011.1.23)と3頭が回避し、7頭立てとなった第65回キング・ジョージ6世&クイーンエリザベスS。

大本命と目されたGolden Hornのスクラッチにより混戦となった、2015年上半期の欧州王者を決める一戦。天の不思議な配剤か、Golden Hornと同じく母の父にDubai Destinationを持つ馬に、勝利の女神が微笑みました。Postponed。黄色を基調とした勝負服は、ハイライズ(1995.5.3)のシェイク・オバイドのもので、ハイライズが英ダービー(GI)を制した折には、Postponedと同様にルカ・クマーニ調教師が管理されていました。クマーニ師とアンドレア・アツェーニ騎手、イタリアを母国とする伯楽とジョッキーのコンビは、共に"キング・ジョージ"初制覇でした。また、最後の最後までPostponedと激しい競り合いを見せた2着のEagle Top(2011.2.13)の鞍上は、クマーニ師の愛弟子でもあるランフランコ・デットーリ騎手。2015年の"キング・ジョージ"は、雨が上がった後の陽気に合わせてか、イタリアンたちの戦いの様相でした。

*

Postponed、ハイライズとクマーニ師の管理馬の名前を出してみて、その配合を確認してみれば、共に父が満8歳時の0交配馬であることに気付きます。イタリアが産んだ天才馬産家フェデリコ・テシオの、まさにドルメロの秘宝である0遺伝を駆使されて活躍馬。

イタリアつながりという訳ではありませんが、クマーニ師の他の活躍馬としては、

  1. Infamy(1984.5.1)
    →その父Shirley Heights(1975)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍にロスマンズインターナショナルS(現カナディアンインターナショナルS、GI)
  2. Sudden Love(1985.6.10)
    →その父Kris(1976.3.23)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍にE.P.テイラーS(加GI)
  3. Ensconse(1986.3.20)
    →その父Lyphard(1969)が満16歳時の0交配。主な勝ち鞍に愛1000ギニー(GI)
  4. マークオブディスティンクション(1986.4.14)
    →その父Known Fact(1977.3.15)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍にクイーンエリザベス2世S(英GI)
  5. Only Royale(1989.4.17)
    →その父Caerleon(1980.3.27)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍にヨークシャーオークス(英GI)2回
  6. Barathea(1990.3.2)
    →その父Sadler's Wells(1981.4.11)が満8歳時の0交配。主な勝ち鞍に愛2000ギニー(GI)、ブリーダーズカップ・マイル(米GI)

というところが、父から0交配を受けた馬たちです。この中では、マークオブディスティンクションの名前が懐かしいですね。マークオブディスティンクションによるクイーンエリザベス2世Sが、デットーリ騎手の初GI制覇だったそうで。そんなマークオブディスティンクション、日本軽種馬協会の威信をかけての導入だったのでしょうけれど……。

ともあれ、クマーニ師の管理馬にはKahyasi(1985.4.2)、ファルブラヴ(1998.2.28)-ただし、5歳以降-、アルカセット(2000.2.19)等もいますが、0交配の活躍馬が割合に多いような感じもしますね^_^;

Postponed、上述のクマーニ厩舎の諸先輩たちに続いて、見事にGI勝ち馬となりました。"キング・ジョージ"を勝ったのですから、なおのこと、古馬王者の誇りを背に、これからも活躍を続けてほしいものです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年8月28日 (金)

第146回独ダービー(GI)の勝ち馬。

Nutan 牡 鹿毛 2012.2.27生 愛国・J.イム氏生産 馬主・ストールニッツァ 独国・P.シールゲン厩舎

Nutan(2012.2.27)の4代血統表
Duke of Marmalade
鹿毛 2004.3.12
種付け時活性値:1.75
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
★Danzig
黒鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
Love Me True
栗毛 1998.2.7
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr.Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Lassie's Lady
鹿毛 1981.3.18
Alydar 1975.3.23
Lassie Dear 1974.5.2
Neele
栗毛 2004.5.21
仔受胎時活性値:1.75
パントレセレブル
栗毛 1994.3.17
種付け時活性値:0.25
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Peinture Bleue
栗毛 1987.4.7
Alydar 1975.3.23
Petroleuse 1978.5.13
Night Teeny
栗毛 1997.4.25
仔受胎時活性値:1.50
プラティニ
栗毛 1989.2.19
種付け時活性値:1.75
Surumu 1974.2.26
Prairie Darling 1984.3.16
Nightrockette
鹿毛 1983.4.7
仔受胎時活性値:1.25
Rocket
鹿毛 1968
種付け時活性値:1.50
Nightlife
鹿毛 1977.5.30
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Natalma5×5×5、Buckpasser5×5、Raise a Native5×5×5、Nureyev5×3、Alydar4×4>

Nutan(2012.2.27)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Duke of Marmalade
(Danzig系)
パントレセレブル
(Nureyev系)
プラティニ
(Birkhahn系)
Rocket
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Duke of Marmalade 5.75 半姉に独GI馬Nymphea
(No.4-r)
3番仔?

*

デビュー戦が2015年4月19日のケルン芝2200mで2着、2戦目が2015年5月10日のケルン芝2200m戦で1着、3戦目が2015年6月14日のケルン芝2200mの第180回ウニオンレネン(独GII)で3着。そうして迎えた4戦目が、2015年7月5日のハンブルク芝2400mの第146回独ダービー。年明け3歳4月のデビューで、月1走で間に合う7月の独ダービー、趣きがあって良いですね。Nutan、見事に5馬身差の快勝を見せたのでした。

独国の名門ペーター・シールゲン厩舎は、Boreal(1998.4.19)-ボルジア(1994.4.4)の半弟-、Schiaparelli(2003.3.25)、Kamsin(2005.4.7)、Lucky Speed(2010.4.18)に続いて5回目の独ダービー制覇となりました。鞍上のアンドレアシュ・シュタルケ騎手は、Robertico(1995.4.4)、Samum(1997.3.21)、Next Desert(1999.2.25)、Schiaparelli、Kamsin、Lucky Speedに続いて7回目の独ダービー勝利となりました。共にサスガですね。

この両者、シールゲン師とシュタルケ騎手のコンビで日本に馴染み深いところでは、やはりデインドリーム(2008.5.7)ですね。3歳秋の凱旋門賞(仏GI)を2分24秒49のレコードで勝ち、4歳夏の"キング・ジョージ"(英GI)を勝つ。2015年現在、凱旋門賞と"キング・ジョージ"を共に制した牝馬は、デインドリーム唯1頭です。 

*

Nutanの半姉Nymphea(2009.2.19)は、2013年のベルリン大賞(独GI)の勝ち馬。ベルリン大賞を制した折の鞍上は、シールゲン調教師の実子である当時18歳のデニス・シールゲン氏でしたが、デニス氏は学生を本業とするアマチュア騎手だったのです。欧州GIの歴史の中でも、アマチュア騎手がGIを勝つのは、恐らく、初めてのことだったそうな。そう言えばちょいと話題になっていたと、改めて思い出しました。

美しい栗毛の素晴らしい逃げっぷりです。事のついでにご案内しておきますと、Nymphea&Nutan姉弟は、シュタルケ騎手の3回目の独ダービー勝利の相棒であるNext Desertと同牝系です。独国の馬名命名法は、馬名の頭文字のアルファベットがボトムラインに現れる馬と同じになりますので、「もしかして」と思いやすくて、良いですね^^

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年8月25日 (火)

第150回愛ダービー(GI)の勝ち馬-少しでも無念を晴らせたか、W.ビュイック騎手-。

Jack Hobbs 牡 黒鹿毛 2012.3.2生 英国・ミンスタースタッド生産 馬主・ゴドルフィンほか 英国・J.ゴスデン厩舎

Jack Hobbs(2012.3.2)の4代血統表
Halling
栗毛 1991.3.14
種付け時活性値:1.00
Diesis
栗毛 1980.4.23
Sharpen Up
栗毛 1969.3.17
エタン 1961.3.14
Rocchetta 1961
Doubly Sure
鹿毛 1971.5.3
★Reliance 1962.4.11
Soft Angels 1963
Dance Machine
鹿毛 1982.1.27
Green Dancer
鹿毛 1972.4.14
Nijinsky 1967.2.21
Green Valley 1967
Never a Lady
栗毛 1974
Pontifex 1967.3.26
Camogie 1969
Swain's Gold
黒鹿毛 2001.1.24
仔受胎時活性値:0.50

Swain
黒鹿毛 1992.2.12
種付け時活性値:0.00
Nashwan
鹿毛 1986.3.1
Blushing Groom 1974
Height of Fashion 1979.4.14
Love Smitten
鹿毛 1981.5.2
Key to the Mint 1969.3.9
Square Angel 1970.4.4
Golden Pond
黒鹿毛 1993.3.12
仔受胎時活性値:1.75
★Don't Forget Me
鹿毛 1984.4.10
種付け時活性値:0.00
★Ahonoora 1975.4.12
African Doll 1978.3.16
Golden Bloom
栗毛 1985.2.14
仔受胎時活性値:1.75
★Main Reef
栗毛 1976.4.9
種付け時活性値:0.00
Daffodil Day
鹿毛 1978.3.2
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:なし>

Jack Hobbs(2012.3.2)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Halling
(エタン系)
Swain
(Blushing Groom系)
Don't Forget Me
(Lutier系)
★Main Reef
(Mill Reef系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Halling
(Pontifex)
5.50 祖母が米重賞2勝
(No.4-h)
5番仔?

*

頭絡の鼻梁に見える部分の馬具が白い花のようで愛らしい、Jack Hobbs。1番人気で挑んだ第150回愛ダービー、ここではサスガに「地力が違う」とばかりに、5馬身差の圧勝でした。

英ダービー(GI)のトライアル・ダンテS(英GII)では、3番人気のGolden Horn(2012.3.27)の鞍上がウィリアム・ビュイック騎手、1番人気のJack Hobbsの鞍上がランフランコ・デットーリ騎手だったのです。結果は、Golden HornがJack Hobbsに2と4分の3馬身差の快勝。ジョン・ゴスデン厩舎のステーブルメイトどうしの初対戦の後、運命の糸は不思議に絡み、Golden Hornの鞍上はデットーリ騎手、Jack Hobbsの鞍上はビュイック騎手になりました。その背景は、ダンテS後にJack Hobbsの馬主の権利の半分が、ゴドルフィンに渡ったということ。2015年現在、ゴドルフィンと主戦契約を結んでいるビュイック騎手は、その契約を優先しないといけないのでした。

Golden HornとJack Hobbs。いずれ劣らぬ素質馬どうしですが、ダンテS後にデットーリ騎手がJack Hobbsに対して感じたことは、まだ「大きな赤ん坊」ということだったそうな。それは、まだまだ伸び代があるということの証左でもあります。けれど、現時点での完成度の違いなのか、第236回英ダービーでは、Golden Hornに3と2分の1馬身差を着けられての2着に終わりました。

2010年からゴスデン厩舎の主戦を務められているビュイック騎手。Golden HornとJack Hobbs、どちらの背中も知る騎手は、エプソムの直線で前を行くGolden Hornとデットーリ騎手の姿を、どのように見ていたのでしょう。

「悔しい思いは相棒と共に晴らす」。

浪花節的な思いがノルウェー出身のビュイック騎手に去来したのかどうかは分かりませんけれど、愛ダービーの勝ちっぷりは、ただただお見事でした。そうして、Jack Hobbsとビュイック騎手、晴れて初めて、「ダービー」と名の付くGIレースの制覇となったのでした。

*

若干気合の入った感のある記事ですが、Jack Hobbsの4代血統構成を確認して「これは中島理論使いとしては、応援したくなる馬だな」と思ったのですね。

父Hallingも懐かしい名前になりました。私が競馬を見始めた頃に走っていた、欧州の中距離の名馬です。エクリプスS(英GI)2回、インターナショナルS(英GI)2回、イスパーン賞(仏GI)とGI5勝。現在の日本では、ホーカーテンペスト(2009.4.11)とバウンスシャッセ(2011.5.6)兄妹の母父としても名前を見ます。社台さん、リッチダンサー(2000.4.3)に対する、Halling満8歳時の0交配を狙われたのでしょうか。

また、Jack Hobbsの母方は、上表の通り、「★Swain×★Don't Forget Me×★Main Reef」と3代連続で満8歳時の0交配を重ねています。「Blushing Groom系×Luthier系×Mill Reef系」という組み合わせも面白く、「サスガに欧州馬産、懐が深い」と感心せざるを得ません。

……と思っていたら、母Swain's Goldの生産名義は「Nakamura Chikusan Ltd」 。サスガは中村畜産、これは恐れ入りましたm(_ _)m

*

秋はニエル賞(仏GII)を経由して凱旋門賞(仏GI)を目指すという、Jack Hobbs。ビュイック騎手と共に、大舞台での更なる活躍を期待しています。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年8月23日 (日)

第175回ジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬。

New Bay 牡 栗毛 2012.2.14生 米国・ジャドモントファーム生産 馬主・ハーリド・ビン・アブドゥラー殿下 仏国・A.ファーブル厩舎

New Bay(2012.2.14)の4代血統表
Dubawi
鹿毛 2002.2.7
種付け時活性値:0.25
Dubai Millennium
鹿毛 1996.3.20
Seeking the Gold
鹿毛 1985.4.7
Mr.Prospector 1970.1.28
Con Game 1974.3.20
Colorado Dancer
黒鹿毛 1986.2.13
Shareef Dancer 1980.3.3
Fall Aspen 1976.3.9
Zomaradah
鹿毛 1995.2.21
Deploy
鹿毛 1987.5.15
Shirley Heights 1975
Slightly Dangerous 1979.4.8
Jawaher
鹿毛 1989.5.13
ダンシングブレーヴ 1983.5.11
High Tern 1982.5.1
Cinnamon Bay
栗毛 2004.3.9
仔受胎時活性値:1.75
Zamindar
鹿毛 1994.4.7
種付け時活性値:0.25
Gone West
鹿毛 1984.3.10
Mr.Prospector 1970.1.28
Secrettame 1978.3.15
Zaizafon
栗毛 1982.1.18
The Minstrel 1974.3.11
Mofida 1974.3.21
Trellis Bay
鹿毛 1996.3.17
仔受胎時活性値:1.75
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:1.50
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Bahamian
栗毛 1985.2.8
仔受胎時活性値:0.50
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:0.00
Sorbus
鹿毛 1975
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Mr.Prospector4×4、Northern Dancer5×5×4、Mill Reef5×4>

New Bay(2012.2.14)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Dubawi
(Mr.Prospector系)
Zamindar
(Mr.Prospector系)
Sadler's Wells
(Northern Dancer系)
★Mill Reef
(Never Bend系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Sadler's Wells
(Bold Reason)
4.25 Kingmanと同牝系
(No.19)
3番仔?

*

第175回ジョッケクルブ賞で勝利を収めたのは、それまでジャンプレースを主戦場としていた21歳のヴァンサン・シュミノー騎手を鞍上に据えられた、New Bay。おなじみのアブドゥラー殿下の勝負服で平地GI初制覇を飾ったシュミノー騎手は、これからはフラットレースに専念されるそうな。「仏国の熊沢重文騎手」を目指すのも悪くはないと思いますが、まま、そこはご本人の決断というところですね。

*

しっかし、Dubawiの仔は、バリバリ走りますねー。Dubawi自身は愛2000ギニー(GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、愛ナショナルS(GI)、スーパーレイティヴS(英GIII)と8Fまでの重賞勝ちでしたが、英ダービー(GI)3着もあったように、距離の融通性も見せていました。産駒は、距離の長短や芝ダートを問わず、多数のGI馬がいます。Dubawiの父であるDubai Millenniumは、急性グラスシックネスという奇病により、わずかに一世代を残しただけで早逝。「一子相伝」の感もある中、Dubawi、20世紀末の欧州最強馬の血を見事に次代へ伝えています。

そんなDubawiの仔のGI勝ち馬を、調べられる範囲で調べてみると、、、

  1. ドバウィハイツ(2007.2.11)
    →ゲイムリーS(米GI)、イエローリボンS(現ロデオドライブS、米GI)
  2. Happy Archer(2007.10.7)
    →ガーデンプロヴィンスS(南アGI)、セクウィニS(南アGI)
  3. ラッキーナイン(2007.3.12)
    →香港スプリント(GI)、クリスフライヤーインターナショナルスプリント(星GI)2回
  4. Makfi(2007.3.4)
    →英2000ギニー(GI)、ジャック・ル・マロワ賞
  5. モンテロッソ(2007.2.14)
    →ドバイワールドカップ(UAEGI)
  6. Poet's Voice(2007.3.7)
    →クイーンエリザベス2世S(英GI)
  7. Prince Bishop(2007.2.10)
    →ドバイワールドカップ、マクトゥームチャレンジラウンド3(UAEGI)
  8. Secret Admirer(2007.9.13)
    →フライトS(豪GI)、エプソムH(豪GI)
  9. Tiger Tees(2007.10.4)
    →ザギャラクシー(豪GI)
  10. Al Kazeem(2008.4.15)
    →エクリプスS(英GI)、プリンスオブウェールズS(英GI)、タタソールズ金杯(愛GI)2回
  11. Hunter's Light(2008.1.26)
    →ローマ賞(伊GI)、マクトゥームチャレンジラウンド3、ジェベルハッタ(UAEGI)
  12. Waldpark(2008.3.29)
    →独ダービー(GI)
  13. Akeed Mofeed(2009.2.14)
    →香港カップ(GI)
  14. Shamal Wind(2009.8.19)
    →オークレイプレート(豪GI)
  15. Sheikhzayedroad(2009.3.29)
    →ノーザンダンサーターフS(加GI)
  16. Srikandi(2010.10.10)
    →ストラドブロークH(豪GI)、タタソールズティアラ(豪GI)
  17. Willow Magic(2010.10.20)
    →サウスアフリカンナーサリー(南アGI)
  18. Night of Thunder(2011.3.12)
    →英2000ギニー、ロッキンジS(英GI)
  19. Postponed(2011.4.4)
    →"キング・ジョージ"(英GI)
  20. Arabian Queen(2012.2.23)
    →英インターナショナルS(GI)
  21. Erupt(2012.2.13)
    →パリ大賞典(仏GI)
  22. New Bay(2012.2.14)
    →ジョッケクルブ賞

むぅ。洋の東西ならぬ半球の南北問わず、走りまくりですね。恐れ入谷の鬼子母神です。

なお、紹介馬の先頭に来ているドバウィハイツは、現在社台ファームで繁殖牝馬として供用されています。彼女の勝ち鞍にイエローリボンSがありますが、彼女が制した2011年のレースが最後のイエローリボンSで、2012年から現名称のロデオドライブSとなっています。イエローリボンSは、可愛らしい名称で好きな響きの牝馬限定の米GIレースだったのですが、ロデオドライブSに改称して一気にイカツイ感じになりましたね^_^;

あと、上記22頭の内、モンテロッソ、Akeed Mofeed、そして本稿で取り上げたNew Bayと、3頭が2月14日生まれですね。中島理論的には、太陽のサイクルに当たったということでしょうか。なお、モンテロッソは種牡馬として日本に輸入されており、2014年よりダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックスにて繋養されています。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年8月20日 (木)

第236回英ダービー(GI)の勝ち馬。

Golden Horn 牡 鹿毛 2012.3.27生 英国・ハスクーム&ヴァリアントスタッド生産 馬主・A.オッペンハイマー氏 英国・J.ゴスデン厩舎

Golden Horn(2012.3.27)の4代血統表
Cape Cross
鹿毛 1994.3.13
種付け時活性値:0.25

Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig
黒鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Foreign Courier
鹿毛 1979.4.11
Sir Ivor 1965.5.5
Courtly Dee 1968.3.8
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora
栗毛 1975.4.12
Lorenzaccio 1965
Helen Nichols 1966
Balidaress
芦毛 1973.4.22
Balidar 1966
Innocence 1968
Fleche d'Or
鹿毛 2006.5.21
仔受胎時活性値:1.25
Dubai Destination
鹿毛 1999.2.10
種付け時活性値:1.50
★Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Mysterial
鹿毛 1994.1.27
Alleged 1974.5.4
Mysteries 1986.2.26
Nuryana
鹿毛 1984.5.8
仔受胎時活性値:1.25
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.50
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Loralane
鹿毛 1977.5.7
仔受胎時活性値:1.50
Habitat
鹿毛 1966.5.4
種付け時活性値:0.50
Lora
鹿毛 1972
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Sir Gaylord5×5、Lorenzaccio4×5、Nureyev5×3>

Golden Horn(2012.3.27)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Cape Cross
(Danzig系)
Dubai Destination
(Mr.Prospector系)
◆Nureyev
(Northern Dancer系)
Habitat
(Sir Gaylord系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Dubai Destination
(Princess Pout)
5.00 伯母に英GI勝ち馬
(No.9-c)
2番仔?

*

2015 Investec Derby - Golden Horn - Racing UK

Golden Horn。血統表を開いてみて、伯母Rebecca Sharp(1994.4.10)が8FのコロネーションS(英GI)勝ち馬、更にGI級マイラーの父の4代重ねであれば、それはオーナーが「10Fまでの馬」と、距離不安を口にされても仕方ありませんね^_^;

Golden Hornの4代血統構成における各代の父の主な勝ち鞍を確認してみると、

  1. 父Cape Cross
    →ロッキンジS(英GI)、クイーンアンS(当時英GII)、セレブレーションマイル(英GII)
  2. 母父Dubai Destination
    →クイーンアンS(英GI)、シャンペンS(英GII)
  3. 祖母父Nureyev
    →英2000ギニー(GI)1着失格、トーマスブライアン賞(仏GIII)
  4. 曾祖母父Habitat
    →ムーラン・ド・ロンシャン賞(現仏GI)、ロッキンジS、クインシー賞(現仏GIII)

ズラリ並んだ欧州のマイルGIや短距離重賞。ただ、父Cape CrossはSea The Stars(2006.4.6)、ウィジャボード(2001.3.6)と12ハロンGIの勝馬、しかも共にGI6勝というド級の2頭を輩出している一発がある種牡馬。Cape Crossが1998年のジャック・ル・マロワ賞(仏GI)でタイキシャトル(1994.3.23)の3着に敗れたのも、今は昔です。また、母父Dubai Destinationは、別記事で紹介する"キング・ジョージ"(英GI)の勝ち馬Postponed(2011.4.4)の母父でもあります。合わせて、祖母父Nureyevは、仔はマイルGI勝ち馬を中心とするもののTheatrical(1982.3.13)、パントレセレブル(1994.3.17)と、やはり2400m級GIのチャンピオンホースを送り込んでいます。特にパントレセレブルの凱旋門賞(仏GI)は、ロンシャン芝2400mを2分24秒6のスーパーレコードでピルサドスキー(1992.4.23)を5馬身置き去りにしたのですから、どんな強い馬やねん、というところです。

むぅ、パントレセレブル、やっぱり強い。Golden Hornとパントレセレブルに共通する点として、直牝系が9号族、4代血統構成の父にNureyevとHabitatが配されている、ということが言えるなぁと思いました。なんという安易な感想^_^;

*

閑話休題。そうして、追加登録料を払って、第236回英ダービーを走らせてみれば、Golden Horn。道中は後方4番手でじっと構えて、直線。同じ釜の飯を食うならぬ、同じ飼い葉桶で草を食むステーブルメイトJack Hobbs(2012.3.2)を豪快に抜き去って、エプソムダウンズの芝12F10yを2分32秒32という歴代3位の好時計で、3馬身半差の圧勝劇を演じてみせたのでした。

父Cape Crossは、Sea The Starsに続いて2頭目の英ダービー馬を送り込んだことになります。むぅ、代を経て距離をこなすDanzig系の真骨頂が現れていますね。芝2400m級のGIを制した産駒は、Sea The Stars、Golden Horn、ウィジャボード、そしてベーカバド(2007.3.21)。ベーカバドはパリ大賞典(仏GI)、ニエル賞(仏GII)、ギシュ賞(仏GIII)と仏重賞3勝の実績を引っさげて日本で種牡馬入りし、今年2015年から産駒が走り始めています。また、Cape Crossはブルードメアサイアーとしてもロジユニヴァース(2006.3.11)Australia(2011.4.8)と日英愛のダービー馬を送り込んでいます。まま、Australiaは、ウィジャボードの仔ですけれど。

*

2015 Coral Eclipse - Golden Horn - Racing UK

Golden Hornは英ダービーの後、エクリプスS(英GI)に出走して、昨年2014年の仏ダービー(GI)馬The Grey Gatsby(2011.3.14)以下に、やはり3馬身半差の快勝を収めました。このコーラルエクリプスは、逃げて自分でレースを作っての勝利で、ほとんどThe Grey Gatsbyとのマッチレースの様相でしたが、決勝点前の脚色でまったく勝りました。堅良な馬場で硬質なスピードと瞬発力を活かすというレースになれば、本当に強いのでしょう。ゴスデン調教師も、当然心得られていて、馬場が悪くなった"キング・ジョージ"(英GI)はスクラッチされました。

10Fの路線か、はたまた、凱旋門賞か。黄金の角の、次の矛先や、如何に。

……って、ちょっと前に書いていたら、8月19日の英インターナショナルS(GI)で、Arabian Queen(2012.2.23)の2着に敗れてしまいました。ありゃりゃ^_^;

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年8月18日 (火)

American Pharoah(2012.2.2)-37年ぶりの米牡馬クラシック3冠馬-。

American Pharoah 牡 鹿毛 2012.2.2生 米国・ザヤットステーブル生産 馬主・ザヤットステーブル 米国・B.バファート厩舎

American Pharoah(2012.2.2)の4代血統表
Pioneerof the Nile
黒鹿毛 2006.5.5
種付け時活性値:1.25
エンパイアメーカー
黒鹿毛 2000.4.27
Unbridled
鹿毛 1987.3.5
Fappiano 1977.5.19
Gana Facil 1981.2.9
Toussaud
黒鹿毛 1989.5.6
El Gran Senor 1981.4.21
Image of Reality 1976.5.18
Star of Goshen
鹿毛 1994.4.21
Lord at War
栗毛 1980.10.1
General 1974
Luna de Miel 1974
Castle Eight
鹿毛 1984.4.2
Key to the Kingdom 1970.3.12
Her Native 1973.5.10
Littleprincessemma
栗毛 2006.2.27
仔受胎時活性値:1.25
Yankee Gentleman
鹿毛 1999.4.14
種付け時活性値:1.50
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Key Phrase
栗毛 1991.2.4
Flying Paster 1976.2.24
Sown 1983.3.29
Exclusive Rosette
栗毛 1993.2.2
仔受胎時活性値:1.00
Ecliptical
栗毛 1982.5.3
種付け時活性値:0.50
★Exclusive Native 1965.4.17
Minnetonka 1967.4.4
Zetta Jet
鹿毛 1984.2.10
仔受胎時活性値:2.00
Tri Jet
黒鹿毛 1969.4.3
種付け時活性値:1.50
Queen Zetta
鹿毛 1976.2.17
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

American Pharoah(2012.2.2)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Pioneerof the Nile
(Mr.Prospector系)
Yankee Gentleman
(Storm Cat系)
Ecliptical
(Raise a Native系)
Tri Jet
(Tom Fool系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Yankee Gentleman
(Littleprincessemma)
6.00 伯父と伯母が米重賞勝ち馬
(No.14)
2番仔
(2連産目)

*

Affirmed(1975.2.21)以来37年ぶりの米牡馬クラシック3冠を果たしたのは、American Pharoah。ケンタッキーダービー(米GI)1馬身差、プリークネスS(米GI)7馬身差、そしてベルモントS(米GI)5馬身半差。青いシャドーロール、クビ使いの上手い走法、先行策から純然たる強さを見せての、3冠達成でした。

米牡馬クラシック3冠を制したのは全部で12頭。列挙しておきますと、

  1. Sir Barton(1916)
  2. Gallant Fox(1927.3.23)
  3. Omaha(1932.3.24)
  4. War Admiral(1934.5.2)
  5. Whirlaway(1938.4.2)
  6. Count Fleet(1940.3.24)
  7. Assault(1943.3.26)
  8. Citation(1945.4.11)
  9. Secretariat(1970.3.30)
  10. Seattle Slew(1974.2.15)
  11. Affirmed(1975.2.21)
  12. American Pharoah(2012.2.2)

米国競馬の黄金期とも言われる1970年代にSecretariat、Seattle Slew、Affirmedと3頭の3冠馬が輩出されて以降、1980年代、1990年代、2000年代と3つのディケイドを経て、2015年にようやくAmerican Pharoahが現れました。

成される時は、あっさりしたものです。とは言え、Affirmedより後にもケンタッキーダービーとプリークネスSを制した米2冠馬が多く現れたのです。そんな米2冠馬の内、3冠目のベルモントSで夢破れた馬たちを列挙すると、

  1. Spectacular Bid(1976.2.17)
    →ベルモントSは3着
  2. Pleasant Colony(1978.5.4)
    →ベルモントSは3着
  3. Alysheba(1984.3.3)
    →ベルモントSは4着
  4. サンデーサイレンス(1986.3.25)
    →ベルモントSは2着
  5. シルバーチャーム(1994.2.22)
    →ベルモントSは2着
  6. Real Quiet(1995.3.7)
    →ベルモントSは2着
  7. カリズマティック(1996.3.13)
    →ベルモントSは3着
  8. ウォーエンブレム(1999.2.20)
    →ベルモントSは8着
  9. Funny Cide(2000.4.20)
    →ベルモントSは3着
  10. Smarty Jones(2001.2.28)
    →ベルモントSは2着
  11. Big Brown(2005.4.10)
    →ベルモントSは競走中止
  12. アイルハヴアナザー(2009.4.1)
    →ベルモントSは出走取消
  13. California Chrome(2011.2.18)
    →ベルモントSは4着

と、13頭も苦杯をなめています。上記の13頭で最も惜しかったのは、Real Quiet。ベルモントSは、わずか「ハナ」差での2着でした。勝ったのはVictory Gallop(1995.5.30)。彼は彼で、ケンタッキーダービー2着、プリークネスS2着と、Real Quiet相手に悔しい思いをして来たところのベルモントSで、巻き返しに成功したのでした。

最も惜しかったReal Quietを含む、13頭の内の3頭(シルバーチャーム、Real Quiet、ウォーエンブレム)を管理されていたのが、American Pharoahの調教師でもある、ボブ・バファート調教師。既に20年近く前になってしまいますけれど、月刊「優駿」の海外競馬の記事を読む度、毎回、銀髪のバファート師の顔写真が掲載されていた感があったのも、今は昔です。

それから幾星霜を経た2015年、同一馬による3冠達成を最も強く願われていたのは、やはり、バファート師だったのではないでしょうか。

そしてまた、American Pharoahの主戦を務めるビクター・エスピノーザ騎手にとっても、昨年2014年のCalifornia Chromeの無念を晴らした、というところです。なかなかないことですよ。牡馬クラシック3冠に挑んで敗れた翌年に、3冠の栄誉に浴するなんて。

*

さて、American Pharoahの4代血統構成で中島理論的に気になるところは、

  1. 母父Yankee Gentlemanと祖母父Eclipticalが競走成績に重賞勝ちの無いマイナー種牡馬
  2. そのマイナー種牡馬Yankee Gentlemanが最優性先祖に配されている
  3. ボトムラインの料的遺伝値の総和が「6.00」と強大

というところでしょうか。

Yankee Gentlemanは米4勝の内パイレーツバウンティHという6Fのハンデキャップ競走が主な勝ち鞍で、その母Key PhraseがサンタモニカH(当時米GI)の勝ち馬。Eclipticalは米1勝で、甥(=姉の仔)Codex(1977.2.28)がプリークネスS、サンタアニタダービー(米GI)、ハリウッドダービー(米GI)とGI3勝の活躍馬。両馬共に、母方の血統背景から供用されたであろうマイナー種牡馬です。このあたりは1970年代の3冠馬であるSeattle SlewやAffirmedにも通じるところですね。Eclipticalの父が、Affirmedの父でもあるExclusive Nativeであるところが、ちょっと因縁めいている感もあります。

#余談。Yankee Gentlemanが制したパイレーツバウンティHの名称の由来が、Pirate's Bounty(1975.4.2)という種牡馬だとすると、Yankee Gentlemanにとっては大伯父の名前を冠したレースを制したことになります。また、Eclipticalの母Minnetonkaは、スティンガー(1996.5.15)の曾祖母でもありますね。

あとは、やはり母方の世代交代による体力のクレジットの大きさがバックボーンでしょうか。近年の米国3冠路線の活躍馬は、たいてい料的遺伝値が大きかったりするのですが、American Pharoahもご多分に漏れず、というところです。それを思うと、我らがサンデーサイレンスは、ボトムラインの料的遺伝値の総和が「2.50」で、よくぞ戦ったものです。

*

American Pharoahは、ベルモントSの後にやはり3歳限定のハスケル招待S(米GI)に出走し、公開調教ばりの楽勝を収めました。

私が言うまでもなく、古馬相手の戦いも楽しみです。トラヴァーズS(米GI)の後は、果たして、どうなりますでしょうか。3冠馬の未来に幸多からんことを。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2015年8月17日 (月)

第56回宝塚記念(GI)の勝ち馬。

ラブリーデイ 牡 黒鹿毛 2010.1.30生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス(株) 栗東・池江泰寿厩舎

ラブリーデイ(2010.1.30)の4代血統表

キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:0.00
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
★Blakeney 1966.3.28
The Dancer 1977.3.31
ポップコーンジャズ
鹿毛 2000.2.6
仔受胎時活性値:0.25
ダンスインザダーク
鹿毛 1993.6.5
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ダンシングキイ
鹿毛 1983.5.21
Nijinsky 1967.2.21
Key Partner 1976.3.26
グレイスルーマー
栗毛 1994.5.17
仔受胎時活性値:1.25
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.50
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ディスクジョッキー
栗毛 1990.5.12
仔受胎時活性値:0.75
リアルシャダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.50
シャダイチャッター
栗毛 1980.2.12
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5>

ラブリーデイ(2010.1.30)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★キングカメハメハ
(Mr.Prospector系)
ダンスインザダーク
(Halo系)
トニービン
(ゼダーン系)
リアルシャダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ダンスインザダーク
(Nearctic)
2.50 高祖母がGIII勝ち馬
(No.19 レディチャッター系)
4番仔
(流産後)

*

第56回宝塚記念(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 16 ラブリーデイ 牡5 58 川田将雅 2:14.4    34.8 488
[+2]
池江泰寿 6
2 6 デニムアンドルビー 牝5 56 浜中俊 2:14.4 クビ 34.0 450
[+2]
角居勝彦 10
3 1 ショウナンパンドラ 牝4 56 池添謙一 2:14.6 1 1/4 34.7 446
[+4]
高野友和 11
4 14 トーホウジャッカル 牡4 58 酒井学 2:14.7 1/2 34.8 484
[0]
谷潔 7
5 11 ヌーヴォレコルト 牝4 56 岩田康誠 2:14.7 クビ 34.9 446
[-6]
斎藤誠 3

宝塚記念の前まで、2015年に出走した距離2200m以下の芝重賞を中山金杯(GIII)、京都記念(GII)、鳴尾記念(GIII)と3連勝していたラブリーデイ。そんなラブリーデイ、阪神芝2200mの春のグランプリを「クビ」差で凌ぎました。3歳時の皐月賞(GI)、東京優駿(GI)、有馬記念(GI)、そして5歳時の天皇賞・春(GI)と4回挑んで跳ね返されたGIの壁、5度目の正直、先行2番手から押し切る強い競馬。ラブリーデイ、お見事でした。

地道に力を蓄えてきたラブリーデイ、梅雨の晴れ間のGI初勝利は、母の父としてのダンスインザダークにとっても、初めてのGI制覇でした。そしてまた、社台さん伝来の牝系のひとつである19号族レディチャッター(1959)系にとっても、初めてのGI勝ち馬となりました。平坦巧者を多く輩出している感もあるこの19号族ですが、オーバーザウォール(1994.4.11)、サンバレンティン(2001.3.9)、インティライミ(2002.4.6)の重賞3きょうだいの末弟インティライミが、東京優駿でディープインパクト(2002.3.25)の2着と頑張ったあたりから、趨勢が変わりつつあったのでしょうか。インティライミが最後に複勝圏内に入った2008年の宝塚記念3着も惜しいレースでした。

タイム差なしの2着に差したデニムアンドルビー(2010.1.31)。牡牝混合戦でも、ひるまずに鋭脚を発揮して差し込んで来る姿が印象に残ります。3歳秋のジャパンカップ(GI)2着、5歳春の阪神大賞典(GII)2着、そして今回の宝塚記念。「あと一歩」というところでは、牝系近親のトゥザヴィクトリー(1996.2.22)を思い出すところですが、彼女が初めてGIを制したのは満5歳秋のエリザベス女王杯(GI)でした。デニムアンドルビー、鍛えが入ったところでの一撃に期待しましょう。

あと、稀代の愛されキャラの出遅れについては、世にお任せ致します。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年8月16日 (日)

第65回安田記念(GI)の勝ち馬。

モーリス 牡 鹿毛 2011.3.2生 日高・戸川牧場生産 馬主・吉田和美氏 美浦・堀宣行厩舎

モーリス(2011.3.2)の4代血統表
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
種付け時活性値:1.50

グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk
鹿毛 1979.4.20
Roberto 1969.3.16
Gris Vitesse 1966.3.2
Ameriflora
鹿毛 1989.1.29
Danzig 1977.2.12
Graceful Touch 1978.4.13
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ダイナアクトレス
鹿毛 1983.5.4
ノーザンテースト 1971.3.15
モデルスポート 1975.2.23
メジロフランシス
鹿毛 2001.3.18
仔受胎時活性値:0.25
カーネギー
鹿毛 1991.2.26
種付け時活性値:0.25
▲Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Detroit
黒鹿毛 1977.2.24
Riverman 1969
Derna 1961.2.25
メジロモントレー
黒鹿毛 1986.4.25
仔受胎時活性値:1.50
モガミ
青鹿毛 1976.5.18
種付け時活性値:0.25
Lyphard 1969
ノーラック 1968.4.25
メジロクインシー
鹿毛 1981.7.1
仔受胎時活性値:1.00
★フィディオン
鹿毛 1972.5.26
種付け時活性値:0.00
メジロボサツ
栗毛 1963.5.12
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5・5×4・5、Hail to Reason5×5(父方)>

モーリス(2011.3.2)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
スクリーンヒーロー
(Roberto系)
カーネギー
(Sadler's Wells系)
モガミ
(Lyphard系)
フィディオン
(Tantieme系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
スクリーンヒーロー
(Mountain Flower)
3.00 祖母が重賞4勝の活躍馬
(No.10-d デヴォーニア系)
6番仔
(6連産目)

*

第65回安田記念(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 モーリス 牡4 58 川田将雅 1:32.0    34.5 510
[+2]
堀宣行 1
2 13 ヴァンセンヌ 牡6 58 福永祐一 1:32.0 クビ 33.7 502
[-6]
松永幹夫 3
3 12 クラレント 牡6 58 田辺裕信 1:32.2 1 1/4 34.5 496
[-2]
橋口弘次郎 12
4 10 フィエロ 牡6 58 戸崎圭太 1:32.4 1 1/2 34.6 506
[+4]
藤原英昭 2
5 15 ケイアイエレガント 牝6 56 吉田豊 1:32.5 3/4 35.2 530
[0]
尾形充弘 11

気が付いたら栗東の吉田直弘厩舎から美浦の堀宣行厩舎に転厩していた、モーリス。2014年5月末の白百合S(OP)3着から約8ヶ月後の2015年1月末の若潮賞の勝利から始まって、スピカS(準OP)、ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)、そして安田記念と、2015年は4戦4勝。スピカSとダービー卿チャレンジトロフィーは後方からの豪快なマクリによる勝利でしたが、この大一番では発馬を決めて、先行3番手から「おいでおいで」と強者の競馬。スクリーンヒーロー産駒初のGI制覇は、勢いと共に、ある意味で事も無げに果たされました。そしてまた堀調教師にとっては、前週の第82回東京優駿(GI)のドゥラメンテ(2012.3.22)に続く、2週連続の1番人気馬によるGI連勝と相成りました。

しかし、モーリスは、渋い。4代血統構成の組み合わせが「スクリーンヒーロー×カーネギー×モガミ×★フィディオン」というシブさ。父がジャパンカップ(GI)勝ち馬、そして母方の重厚さからは長距離を思っても仕方ありませんが、世に出てみれば、モーリス自身は切れ味鋭いマイラー。ともあれ、祖母メジロモントレーがAJC杯(GII)、アルゼンチン共和国杯(GII)、金杯(現中山金杯、GIII)、クイーンS(GIII)と、当時2000m以上で行われていた重賞を4勝しているのですから、モーリス、距離が伸びても大丈夫と思いたいものです。

安田記念の勝ち馬として挑むその先は、天皇賞・秋(GI)かマイルチャンピオンシップ(GI)か。陣営は、モーリス自身の体力を考えてか、月1走を目安にされている感もありますので、あまり詰まったローテーションにはならないようにも思いますが、果たして。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年8月15日 (土)

第82回東京優駿(GI)の勝ち馬。

ドゥラメンテ 牡 鹿毛 2012.3.22生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・堀宣行厩舎

ドゥラメンテ(2012.3.22)の4代血統表
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:0.50
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン
鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
★Blakeney 1966.3.28
The Dancer 1977.3.31
アドマイヤグルーヴ
鹿毛 2000.4.30
仔受胎時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
仔受胎時活性値:1.50
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.25
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ダイナカール
鹿毛 1980.5.10
仔受胎時活性値:1.00
★ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.00
シャダイフェザー
鹿毛 1973.2.20
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5・5×5>

ドゥラメンテ(2012.3.22)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キングカメハメハ
(Mr.Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
トニービン
(ゼダーン系)
★ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(Wishing Well)
4.75 母仔4代GI級制覇
(No.8-f)
6番仔
(6連産目)

*

第82回東京優駿(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 ドゥラメンテ 牡3 57 M.デムーロ 2:23.2 レース
レコード
33.9 484
[-2]
堀宣行 1
2 1 サトノラーゼン 牡3 57 岩田康誠 2:23.5 1 3/4 34.2 454
[0]
池江泰寿 5
3 11 サトノクラウン 牡3 57 C.ルメール 2:23.5 ハナ 33.8 470
[-4]
堀宣行 3
4 13 リアルスティール 牡3 57 福永祐一 2:23.8 2 34.3 498
[-4]
矢作芳人 2
5 3 コメート 牡3 57 嘉藤貴行 2:23.9 3/4 35.0 490
[+4]
土田稔 16

最後までヒロインだった良家のお嬢さん、アドマイヤグルーヴ。最後に残した仔は、とんでもない逸材でした。恐るべしは、ドゥラメンテ。

ドゥラメンテ、荒々しさを見せて後方からの強襲だった第75回皐月賞(GI)とは打って変わって、先行8番手、いわゆる10番手以内のダービーポジションから進むという、王者の競馬。他馬を迎え撃つ競馬をして、なおかつ上がり3ハロンを33秒9という18頭中2番目の鋭脚を使われては、どうしようもなかった。終わってみれば、2着のサトノラーゼン(2012.3.13)に1と4分の3馬身差、刻んだ2分23秒2は、父キングカメハメハディープインパクト(2002.3.25)が叩き出した2分23秒3のダービーレコードを0秒1更新するレースレコード。

打ち震える強さで牡馬クラシック2冠達成したドゥラメンテ。秋の進路が大いに注目されましたが、好事魔多し。6月末、放牧に出ていたノーザンファームにて両前橈骨遠位端骨折が判明し、全治6ヶ月の診断。競馬の神様が、頑張って2冠を制したドゥラメンテに「お休みしなさい」と下したのであれば、それもまた致し方なし。

ドゥラメンテ、また元気に走ってくれる姿を、心から楽しみにしています。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年8月12日 (水)

第76回優駿牝馬(GI)の勝ち馬。

ミッキークイーン 牝 鹿毛 2012.2.8生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・野田みづき氏 栗東・池江泰寿厩舎

ミッキークイーン(2012.2.8)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
▲Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
ミュージカルウェイ
栗毛 2002.5.9
仔受胎時活性値:0.25
Gold Away
鹿毛 1995.1.27
種付け時活性値:1.50
★Goldneyev
黒鹿毛 1986.1.29
★Nureyev 1977.5.2
Gold River 1977.1.11
Blushing Away
栗毛 1987.3.12
Blushing Groom 1974
スイートリベンジ 1978.5.5
Mulika
鹿毛 1987.4.4
仔受胎時活性値:1.50
Procida
黒鹿毛 1981.3.23
種付け時活性値:1.25
Mr.Prospector 1970.1.28
With Distinction 1973.5.5
Gazelia
鹿毛 1981.4.20
仔受胎時活性値:1.25
Icecapade
芦毛 1969.4.4
種付け時活性値:0.75
Dols Jaminque
栗毛 1975.3.31
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

ミッキークイーン(2012.2.8)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Gold Away
(Nureyev系)
Procida
(Mr.Prospector系)
Icecapade
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Gold Away
(Away)
4.25 母が仏重賞3勝
(No.2-s)
3番仔
(3連産目)

*

第76回優駿牝馬(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 ミッキークイーン 牝3 55 浜中俊 2:25.0    34.0 430
[+4]
池江泰寿 3
2 14 ルージュバック 牝3 55 戸崎圭太 2:25.1 3/4 34.5 450
[+6]
大竹正博 1
3 17 クルミナル 牝3 55 池添謙一 2:25.2 1/2 34.4 478
[-10]
須貝尚介 6
4 12 アースライズ 牝3 55 三浦皇成 2:25.5 2 34.3 444
[+6]
矢作芳人 13
5 13 アンドリエッテ 牝3 55 川田将雅 2:25.6 クビ 34.3 438
[+6]
牧田和弥 7

終わってみればディープインパクト産駒が1、3、5着、マンハッタンカフェ(1998.3.5)産駒が2、4着と、2頭の種牡馬の仔が上位5頭を占めた、第76回優駿牝馬。

桜花賞(GI)まさかの9着から巻き返しを図ろうとした1番人気ルージュバック(2012.4.22)。先行5番手辺りから正攻法の競馬で期待に応えようと頑張りましたが、女王の戴冠に「待った」を掛けたのは、忘れな草賞(OP)の勝ち馬ミッキークイーン。桜花賞への出走を「3分の2」の抽選で敗れてしまったものの、その鬱憤を晴らすかのように、出走17頭中最速となる上がり3ハロン34秒フラットの鋭脚を繰り出して、優駿牝馬史上2位の好時計となる府中芝2400m2分25秒0で、その名の通り3歳女王を戴冠したのでした。

小さな馬が頑張る優駿牝馬ですが、近年は女馬でも大きな馬が目立ちます。ミッキークイーンの馬体重430kgは、近10年の勝ち馬では最軽量でした。近20年とすると、エリモエクセル(1995.5.18)の422kg、シルクプリマドンナ(1997.4.22)の424kg、ウメノファイバー(1996.5.5)の428kg、そしてダイワエルシエーロ(2001.5.11)とミッキークイーンの430kgとなります。それぞれに懐かしい名前が並びますけれど、フォーゲットミーノットつながりということでは、エリモエクセルが軽やかに駆けた1998年を想います。

閑話休題。2012年生まれの3歳牝馬どうしの戦いの最終章は秋華賞(GI)。春に桜冠を戴いたレッツゴードンキ(2012.4.6)、女王となったミッキークイーンは共に前哨戦のローズS(GII)から始動の模様。その一方で、大器と目されながら不完全燃焼だったルージュバックは、札幌記念(GII)の結果如何によって、秋の進路が定まるのでしょうか。

乙女たちの再戦を楽しみにしつつ、秋を待ちたいと思います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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